音楽専門教室ムジークハウス

レッスン紹介

ピアノ

心で、子供なりに心から
音楽を楽しむことが一番です。

~教室にゼロからスタートする
生徒さんや、ご父兄の皆様へ~

多くの生徒は3~5歳から音楽教育を考え始めます。長年にわたる教室運営から感じるのは、この時期が一番難しく、大切な時期になります。
個性尊重という言葉はありふれていますが、中身は大変です。生徒のご機嫌を伺っていてはわがままが増長するだけで教育にはなりません。反対に教室のシステムに従って細かく、個々の能力を鍛え上げることもありますが、この場合発表会を聞くとほとんどの生徒が同じスタイルで上手に弾くという傾向が見られます。

子供の個性尊重は、子供の気質を見抜き、同調しながら、音楽へのさまざまな刺激を与え続けることが大切です。このことをねばり強く続けると、子供はやがて心を開き、教師への信頼が生まれ、音楽へのあこがれや夢、力強さに気づいてゆきます。音楽(特にピアノ)では頭も大きな役割になりますが、源になるのは心で、子供なりに心から音楽を楽しむことが一番です。
音符が読めて、鍵盤が分かり、リズムが分かって一通り弾くだけでは、音楽の入り口に立ったにすぎません。
当教室ではデジタルピアノの生徒達も、基本的奏法を身につけるとデジタルのハンデのない素晴らしい音の表現が可能になっています。

  1. 自分の音を良く聴くこと
  2. オリジナルエテュードより手首の脱力を覚えること

この二つが大きな柱です。
脱力が大切なことは、これがなくては高度なテクニックは不可能になることです。
ところが初心者や初級程度では脱力がなくてもかなり弾けてしまうことで、これはピアノという楽器の最大の欠点といえます。バイオリンでは力が入ると音は汚く、声楽ではのどに力を入れてると声は潰れます。水泳では脱力がないと水に浮きません。初心者でも脱力が出来、自分の音を良く聴き、自分がどんな表情で弾いているかを自覚すると(言葉の対話と同じです)たとえ小さな曲でも音に心を通わせて弾くことの素晴らしさに気がつきます。子供むけの教材でも優れたものは音楽として(建築物や、絵画のように)完成された美しさを持っています。大作曲家が書いた子供むけの素晴らしい小品は昔からたくさんありました。子供ながらそれらの作品に触れて音楽の持つ広大な世界に気づいてくると、入門課程としては大成功ですね。

ピアノが弾けた、音符も読めた、リズムもわかった。というようなひと通りの音楽に満足するような生徒のレッスンは実際は長続きしません。子供でも、最高の音楽に触れると徐々に自覚が生まれます。
自分に謙虚になり、最高の音楽を求めることが出来れば、それぞれの才能や個性に応じて道が開けます。コンクール等の参加はこういう段階を経て可能になります。無理に参加させることはありませんのでご安心ください。

現在初めて教室を訪れる生徒さんのために
3ヵ月間の仮入学制度があります。

レッスンを受けることが出来ます。その後退会するか、正式入会するか決めて下さい。

ピアノ科各課程について
(入門、初級、中級、上級)

(ソナチネから
ショパンエテュードまで位です)

小学校3~4年生から中学生人かけて教室を訪れる生徒は、それまでにある程度ピアノの経験があり、少しばかりの自信や将来への希望を持っています。私からは先ず、バーナムピアノテクニックやピシュナ、ディヒラーの教材を使って、基本的な手首の脱力、使い方を理解してもらうことと、弾いている曲の分析をゆっくり話して、曲が持つ本来の魅力を伝えることが主になります。正しい手の形といわれる写真も多くありますが、正しい手の形は曲の中の具体的な部分をどう弾くかで変わってきます。指先は時にとんがり、時に伸ばして寝転んだりします。弾いていて滑らかに弾けない時は必ず原因があり、そのほとんどはテキストを充分に理解していないことから発生しています。テキストを充分に理解することは、音符を正しく弾くこととは全く違い、メロディーと和音の関係や、拍子、リズム、旋律線を正しく理解しないといけません。音符が読めて練習すればそのうちに何とかなることはありません。下手に弾いている生徒に「あなたの努力が不足している」という教師はまちがっています。正しく、細かく理解しないで練習すると、却って弾いていくうちに下手になる場合もあります。趣味で好きに弾いている場合は問題ありませんが、人に聴いてもらおうと考えると大変です。

教室に参加して順応力の高い生徒はおよそ1~2ヶ月で音が、がらりと変わり自分の気持ちを音楽に乗せることが出来るようになります。

作曲

[作曲科で習うこと]

◆旋律のまとめ方(8~16、24小節)の基本から

2小節のモチーフの作り方から4小節への展開、8小節の大楽節の作り方等

和声法

主に芸大テキストを使いますが、
モリス著のキーボードハーモニーも使い非和声音や反復進行の豊かな響きを味わっています。

編曲法

旋律にどれほど多様な伴奏がつけられるかが学習のポイントになります。前提として、和声法や対位法の基礎的な知識は必要ですね。

自分ですでに作品を持っている方や、CDを出しているプロフェッショナルな生徒には、パソコンソフトを使用して音作りを進めています。これにより教室内で音を再現出来、ただちに修正のアドバイスが可能になっています。またソフトを使用することにより、遠隔からの通信教育も可能になり、現在は視力障害の方も専用のソフトで作曲をし、メール添付でレッスンを受けています。視力障害の方は出かけることも介助が必要で、自宅でレッスンが受けられることを大変喜んでいます。
教室の対応ソフトは、フィナーレ・フィナーレノートパッド・スコアグラファーライトですが、異なるソフトを生徒が使用しているときはsmf(スタンダードミディファイル)に変換して送ってもらっています。

声楽

清水由美子先生によるクラスです。クラスレッスンと個人レッスンがあります。
呼吸、発声から日本歌曲までが展開されています。

ギター

石村洋先生の指導のクラスです。
毎年数多くの演奏会に出演されて、またCDも2枚リリースされているギタリストです。
初心者から熟年までの幅の広い生徒が在籍しています。

ソルフェージュ

音楽の一番の基礎教育に当たります。始めはピアノの学習の中で進められます。
分離唱による音感教育が主になりますが、和声感・リズム感・読譜力・記譜力等個人の力量や、必要に応じてプログラムを工夫しています。音大や音高受験生も在籍しています。
遅く音楽を習い始めて、絶対音感もない場合に、どう相対音感を鍛えるかは教室の楽しい工夫になります。

リコーダー

ピアノを学ぶ生徒にレッスンの中でリコーダーを約10分くらいを使って本格的に取り入れています。ピアノは本質的に打楽器であり、旋律を美しく歌うことの難しい楽器です。
子供でも旋律の美しさや呼吸との関連を感じさせるためには、リコーダーは素晴らしい楽器です。学校で弾いている子供たちのほとんどは、きちんとした吹き方や、音程を学んでいません。そのために一見安物の安易な楽器に思われてしまうのは残念ですね。この楽器はピアノと違う純正調が味わえる素晴らしい性能を持っています。微妙な音程感覚に気が付きハーモーニーを合わせると、ピアノでは味わえない素晴らしい響きを堪能できます。二人でド、ミを合わせると、楽器には無い低いドの音が鳴ります。差音といいます。これに気がつくと子供たちは驚き、目や耳が開かれます。ピアノを弾くことは個人的な楽しみですから、より微妙な響きを作り出せると、それだけ喜びも増えることになりますね。

2014年の発表会ではプロのデュオに来て戴き、バッハインベンションを二人で吹いてもらいました。2声の魅力があふれた素晴らしい演奏になりました。教室では、親子、兄弟も含めて、アンサンブルを楽しんでいます。
ロングトーンで何秒出来るかな?とカウントしたりして、ブレスの安定がわかると、ピアノでもレガートの安定につながります。タンギングをさまざまに工夫すると、リコーダーはおしゃべりを始めます。

アナリーゼ

アナリーゼとは楽曲を演奏する時に必要になる「考えるための手段」です。音符を正確に読み、音を出すだけでは音楽にはなりません。今はコンピューターが正確に演奏してくれます。
全体の形式や調性、和声を理解してより深く音楽の内容に迫る事が可能になります。音大では普通2年間の和声の授業がありますが、これだけではアナリーゼをする力には不十分です。担当講師の日下部満三はピティナでの、毎年コンクールの課題曲からの幾つかを細かく分析したテキストを出版しています。
教室の初心者の場合は、初めはブルグミュラーの和声や非和声音のアナリーゼからスタートし、ソナチネ、ソナタ等の古典音楽がアナリーゼ出来るように勉強します。ショパンやシューベルトのロマン派音楽はとても高度な和声の知識が必要です。

通信レッスン

現在遠隔地の生徒にはアイパッド等を使用して、スカイプやLINE動画によるレッスンも行っています。
互いにヘッドホン等で音を聞き、鍵盤が見える位置にアイホンやスマホ等をおいて互いの指先や音を確認して進めています。

アレクサンダーテクニック

アレクサンダーテクニックは、F.M.アレクサンダーの発見した原理にもとづいて心身の不必要な緊張に気づき、 これをやめていくことを学習する再教育法です。

アレクサンダーテクニックでは、今自分が実際何をしているのかに注意を向け、その動作に不必要である緊張に気づき、誰もが小さい頃に持っていた、自然でバランスの取れた身体の働きを、もう一度取り戻すことを学びます。
それによって、多くの人は軽快さや健康を得ることができ、更に、楽器演奏、ダンス、スポーツ、演劇などのあらゆるパフォーマンスを向上させることが期待できます。

レッスンは、基本1対1で行われ、時にはグループワーク、ペアワークも行います。
レッスンの頻度は、長年の習慣である緊張に目を向けるワークですから、特にはじめのうちは定期的に継続することが望ましいとされています。